【社会保険労務士】どうなる最低賃金!?|東北ビジネスサポート
2022/08/03
こんにちは、お客様担当スタッフの鳴海です!
8月に入りました!お祭りの季節です!
今年は県内各地で3年ぶりのねぶた祭り等が開催されていますが、あいにくの天気が続いております。
8月3日開催予定だった五所川原市の花火大会も8月9日に順延になったようです。
しばらく雨の日が続くようですが、無事に開催できることを祈っております!
さて、先日中央最低賃金審議会が今年度の最低賃金の目安を決定しました。
その引き上げ額はなんと31円です!
もし目安通りに改訂されれば全国加重平均は961円となり、過去最大の引き上げになるそうです。
現在の青森県の最低賃金は822円なので、853円程になることが想定されます。
昨年も29円の引き上げがあったため、わずか2年間で60円程引き上げられることになります。
ここで、最低賃金を月給に換算するといくらくらいになるかシミュレーションしてみましょう!
例)1日8時間勤務 週休2日(年間休日数105日) 1年間の勤務日数260日の場合
8時間×260日=2,080時間(1年間の総労働時間)
2,080時間÷12ヶ月=173.3時間…(1ヶ月の平均労働時間)
この173.3時間に現在の最低賃金822円をかけてみると・・・
173.3時間 × 822円 = 142,453円(小数点以下切り上げ)
そして仮に最低賃金が853円になると・・・
173.3時間 × 853円 = 147,825円(小数点以下切り上げ)
以上のようになり、月給換算だと5,000円以上の賃上げが必要となる可能性があります。
参考までに以前の最低賃金793円で計算すると・・・
173.3時間 × 793円 = 137,427円(小数点以下切り上げ)
・・・なんとその差は10,000円以上!
もちろん会社によって勤務時間や勤務日数は異なるので、必ずしも上記のような計算にはなりませんが、
最低賃金がどのくらい引き上げられるのかの目安として参考にしていただけると幸いです。
このコロナ禍で不況続きの会社も少なくないと思います。
人件費の負担も大きくなりますが、従業員さんに気持ちよく働いてもらうために、この機会に従業員さんの給与を見直してみてはいかがでしょうか?