【社会保険労務士】逆パワハラ|東北ビジネスサポート
2021/10/06
こんにちは、お客様担当スタッフの鳴海です!
早いもので2021年もあと3ヶ月を切りました。私事ですが、10月いっぱいで入社1年になります。
この1年間は毎日が充実していて、時間が過ぎるのがいつも以上に早かったような気がします。
さて、最近お客様とお話ししていると「逆パワハラ」という言葉をよく耳にします。
本来パワハラとは、「自らの権力や立場を利用した嫌がらせ」と定義されていて、
上司から部下に対する言動・行動が主に取り上げられています。
しかし、最近ではその逆転現象が頻発しています。
「社長なんだからそのくらいやってくださいよ!あんたがやらないで誰がやるんだよ!」
といった直接的な暴言を吐くケースや
「部長、それパワハラです。訴えますよ?」
と、何かにつけて「パワハラ」と言い、法律を逆手にとるケース、
職場内やSNSなどで誹謗中傷して、
周囲の人に対して上司の評価を下げるケースなど、様々な「逆パワハラ」が横行しています。
なぜこのような逆パワハラが起きているのか。
その要因として
・若くして社長(上司)になった
社長の代替わりや、ベテラン従業員を差し置いての出世、他社からのヘッドハンティングなどで年上の部下ができると、
上司とはいえ「年下だから」という理由で直接文句を言いやすい環境になってしまっている。
・部下との距離感が近すぎる
普段からよく会話をし、仲は良いのだが、友達感覚になってしまって軽口を叩かれたり暴言を吐かれたりする。
・パワハラに関する知識がインターネット上で簡単に手に入る
パワハラに関する情報を簡単に検索することができるので、上司が発する一言一言の揚げ足を取られたりする。
そのため発言に気を遣いすぎて業務の指示を出すことすら躊躇してしまう。
など、実際にこのような事例を聞きました。
上司が部下に歩み寄ろうとしていても、このような態度をとられてしまうと溝は深まるばかりです。
令和4年4月から、各事業所にハラスメント対策の窓口設置が義務化されます。
この機会に、パワハラについて事業所全体で話し合いの場を設けることが望ましいのではないかと私は思います。
そして、必ずしも「パワハラ=上司から部下への嫌がらせ」ではないということを今一度認識していただきたいと思います。
実際に部下からの逆パワハラがあっても、誰にも相談できていない方がいらっしゃいます。
我々は、上司も部下も、みんなが気持ちよく仕事ができる環境づくりをサポートをしていきたいと思います!
そのためにも、いかに効果的な窓口を設けるか、共に考えるパートナーとしてご活用いただければ幸いです。